aino diary

平塚の小さい雑貨屋さんオーナーの日記。主に毎日のコト、たまに雑貨屋裏話。

あの時会社をクビにならなかったら、お店をやるなんて道はなかったのかも。

お店をやっていると、お店を始めたきっかけとかを聞かれることがよくあります。

私の場合は、人生がそちらの方向に向かって流れたんじゃないかなー思っています。

 

お店をやりたいなって想いは漠然と高校生のころからあって、当時ハマっていた古着屋さんになりたかったんです。

高校生の私からしたら古着屋で働いている人たちってすごくオシャレでかっこよくて。

お店も海外のにおいがプンプンして非日常的で。

なんとなく漠然と、古着屋さんをやりたいなと思っていました。

 

将来は洋服にかかわるビジネスの方向に行く気満々で、高校卒業後の進路は服飾系の専門学校に。

専門卒業して販売員として就職したんですけど、そこの会社を3か月でクビに!になっちゃったんですよね。

私の同期みーーんな(笑。

少しして会社自体が無くなっちゃいましたから、経営的に新入社員を抱えている余裕がなかったんでしょう。

 

 

就職と同時に親元を離れて一人暮らしをはじめていたので、職がなくなって両親はすごく心配していましたが、就職した会社が辛くて辛くて・・・(この時の事はいつか機会があったら書こうとおもいます)毎日嫌々仕事に行っていたので私的にはスッキリというか解放されたというか、とにかく後ろ向きにならなかったんです。

 

それでしばらく忙しくて行けてなかった、私の憧れの古着屋さんに久々に近況報告に行ったんです。

クビになっちゃったんだって。

そしたらなんと来年新しく店舗をオープンするからそこのオープニングスタッフとして来ないか?って誘ってもらえたんですよね。

個人経営のお店って、求人を大々的にすることってあんまりなくて、特に服とか雑貨の店ってそうだと思うんですけど、だからすっごくラッキーだったと思います。

 

それを信じて1年間服屋でバイトしてました。

 

1年ちょっとたった時、本当にお迎えの連絡がきたんです。

お待たせーって。

 

そしてめでたく古着屋さんのスタッフとしてデビューしたわけですが、何年かたってオーナーが雑貨にハマりだしたんです。

ちょうどミッドセンチュリーとかが流行しだしたころ。

そのころオーナーは北欧に買付けに行ったりしていました。

北欧ブームの全然前。すごく目利きなオーナーでした。

そして気付けば古着屋さんは雑貨屋さんになっていきました。

 

私は相変わらず一人暮らししてましたから、私のお給料で頑張れば買える食器とか、ちょっといいタオルとか、雑貨楽しい!!ってその時思ったんです。

 

 

で、何年かした時に独立してお店を始めたいって本格的に思った時には、雑貨屋さんをやる!になっていました。

 

そこのお店のオーナーは私がいつかお店を自分で開きたいって知っていたので、経営にかかわる部分もすごく積極的に教えてくれました。

そのことは独立までのモチベーションを上げてくれました。

これもなかなか無いことなので本当に恵まれていたと思います。

 

 

専門を卒業して就職した時、あの時の会社が今でも継続していたら、私がクビになっていなかったら、まだ働いているかもしれません。

辛くてその会社を辞めたとしても古着屋のオーナーに拾ってもらっていなかったら違う店で働いているだけだったかもしれません。

 

 

 

 

人生って面白いと思います。